新人看護師が抱える苦労

 多くの常勤看護師は、一日のほとんどが仕事に持っていかれてしまうことになります。このことは、看護学校などに通っているときから知る機会も多いでしょう。就職したら苦労が多いという話を先輩から聞いて覚悟の上で医療現場に飛び込む人も多いようですが、本当に仕事も多く、勉強しなければならない内容も山積みになってしまって苦労している人は少なくありません。その結果として、私生活に時間が取れなくなってしまい、休みの日以外はほとんど仕事をしているだけになる看護師も多いようです。

 しかし、このような苦労はいつまでも続くわけではなく、一過的なものであるのが一般的です。そのため、新人看護師は、「働き始めたばかりだから仕方がない」という考え方で割り切っておくほうが懸命でしょう。なぜなら、新人の頃は学ばなければならないことが多いので、それが苦労を大きくしている理由として挙げられるからです。段々と現場に慣れてきて、仕事が板についてくると自然に時間にも余裕が生まれてきます。そうすれば、私生活に取れる時間も増えていき、趣味を始めたり、婚活をしたりできるようになるでしょう。

 私生活に全く時間が取れないような時期は一年も続かないというのが典型的なパターンであり、キャリアを積めば自由に使える時間は次第に増えていきます。苦労は一時的なものだと考えれば前向きに仕事にも勉強にも取り組んでいくことができるでしょう。ただし、勉強をしたいという意欲が大きい場合には、プライベートな時間も消費しなければならないため、私生活に時間が取れないままになる場合もあるので、その点は注意しておきましょう。キャリアアップを目指せば、その分苦労が増えるのは、看護師として仕方のないことなのです。